こなつ&リュート

こなつとリュート

新型コロナウイルスについての考察Ⅲ

今だに先行きの見えない新型コロナ感染。アメリカやヨーロッパ諸国では爆発的に感染者を出している。その点日本は低いレベルで感染者は出しているものの、まだオーバーシュートやロックダウンにまでは至っていない。
ただ懸念されるのは、このまま収束することなくダラダラと続いていくことが常態化することだ。
いつだれに感染するか分からない状況下での生活はどういうものになっていくのか。街角や観光地からは人が消え、人と人との接触は極端に制限される。学校はいつかは再開されるだろうが、その有り様(ありよう)は従前とはまったく違ったものになるだろう。ステイホームの声はいつまでも継続され、公園や遊園地から子供たちの声は聞こえなくなる。
テレビもどうやって番組を作っていくのか。しばらくは特番や過去の番組を流して、なんとか急場を凌いでいくだろうが、それをいつまでも続けていくわけにはいかない。
映画もどうやって撮影すればいいのか。できるものはすべて画像編集でごまかすのか。そして、どちらも撮影する方はどうやって3密を避けるのか。
医療崩壊の次に懸念されるのは、インフラの崩壊だ。例えばゴミの収集員に感染者が出れば、その周りの濃厚接触者は自宅待機を余儀なくされる。当然、ゴミの収集は困難となり、街にゴミは散乱していく。
物流はどうなるのか。物資の補給はできなくなり、生活必需品は我々の手元に届かなくなる。そして、再び買い占めが始まり、人は常軌を逸する。
中小企業は倒産し、失業者が街にあふれる。中小が下支えとなっている大手企業も製品が作れなくなり、稼働を停止せざるを得ない状況下に置かれる。
電気は?水道は? 数え上げれば切りがない。
この負のスパイラルを打破する妙案は今のところ見いだせない。果して、ワクチンは?特効薬は?

我々人間は過去の試練に何度も打ち負かされてはその度に立ち上がってきた。そして、その後の社会に適応する術を身につけてきた。今回の災禍は人間に何を問うているのだろうか。その答えはこの災禍を乗り越えたときに見つかるものかも知れない。ただ、今はまだ戦時下だ。和平交渉は果して‥。